第1回目【メンタルヘルスとは】

カウンセラー
やまもと

こんにちは。紫竹カウンセリングオフィスのカウンセラー山本春香です。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

このブログでは、主に「こころと体の健康」をテーマに、日々の生活の中で役立つトピックスをお伝えできればと思っています。ときどき、ちょっと難しい専門的な内容もありますが、ブログに登場する猫たちと一緒にお付き合いいただければと思います。ブレインストーミングも行いますので、お時間のある方はぜひ取り組んでみてくださいね。

第1回目のテーマは、「メンタルヘルスとは何か?」です

早速ブレインストーミングをしてみるにゃ!

ブレインストーミング

あなたは、「メンタルヘルス」から、どのような言葉を想像・連想しますか?正しい・間違っているという判断基準はありません。むしろ、どれだけ多くの言葉を書き出せるかがポイントですよ。今回は時間を区切って行ってみましょう。思い浮かんだ言葉を紙に書いたり、スマホに入力してみてください。それでは、3分間「メンタルヘルス」のブレインストーミングをスタート!

いかがでしたか?何個の言葉が思い浮かんだでしょうか。ここで、「メンタルヘルス」のブレインストーミングの振り返りを行いたいと思います。想像・連想した言葉をプラス(肯定的)、ニュートラル(中立)、マイナス(否定的)の3つのカテゴリーに分類してみましょう。例えば、このような感じです。

プラス(肯定的)健康増進、休養、リフレッシュ、リラックス、対処法、通院、カウンセリング
ニュートラル(中立的)心の健康、人間関係、生活環境、季節の変わり目、正解がない、個人差がある、目に見えない
マイナス(否定的)ストレス、悩み、疲れ、緊張、不安、不眠、うつ病、自殺

各カテゴリーに何個の言葉が入りましたか?どれが多いから良い、少ないからダメということはではありませんよ。自分の中にある自由な発想を大事にしつつ、もしどこかのカテゴリーが少ない場合は例を参考にしたり、ネット検索をしながら追加してみてくださいね。誰かと一緒にブレインストーミングをしてみることもお勧めです。

さて、本題の「メンタルヘルスとは何か?」という問いに入っていきましょう。WHO(2007)では、メンタルヘルスを以下のように定義しています。

Mental health is defined as a state of well-being in which every individual realizes his or her own potential, can cope with the normal stresses of life, can work productively and fruitfully, and is able to make a contribution to her or his community.
「メンタルヘルスとは、人が自身の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、かつ地域に貢献できるような満たされた状態(well-being)」

WHO(2007)は、健康とはどのような状態であるか、ということについても触れています。

The positive dimension of mental health is stressed in WHO's definition of health as contained in its constitution: "Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity."
「健康とは、単に病気ではない、あるいは弱っていないというだけではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること。このように、メンタルヘルスの肯定的側面はWHOの健康の定義において強調されている」

WHOの「メンタルヘルス」「健康」の定義を読んで、どのように感じたかな?

カウンセラー
やまもと

私は、自分が思っていた「メンタルヘルス」の定義とは大きくかけ離れていて、衝撃を受けたことを覚えています。特に、「メンタルヘルス」はマイナスの状態をゼロの状態に回復していくようなイメージが強くて、ゼロもしくはプラスからプラスという発想は全くありませんでした。私と同じように感じた人もいるのではないでしょうか。

まとめると、「メンタルヘルス」は精神疾患に罹患している人だけを対象とした概念ではなく、全ての人に該当するということです。また、人が前向きな気持ちを安定的に保ち、意欲的な姿勢で環境に適応することができ、イキイキとした生活を送れる状態のことを指しています。これは、心身が健康な状態にあったとしても、なかなか難しいものがあるのではないでしょうか。ましてや、日々の生活の中で多かれ少なかれストレスとなる出来事を体験しています。特に大きなストレスがかかると、誰しも一時的にメンタルヘルスが障害されることがありえます。

つまりメンタルヘルスは、健康か病気か(白か黒か、0か100か)という明らかに2分できるような概念ではないということです。スペクトラムのような概念で、そこには流動性や可変性があり、誰にとっても重要なテーマとして存在しているものと考えられるでしょう。

このブログを見ていただいている人の中には、自分はメンタルヘルスとは無縁だと思ってる人もいると思います。そのような人にこそ、実はこのブログを読んで予防的な取り組みを知ってほしいと願っています。

ワンポイント解説💡

メンタルヘルスは、心の健康、精神的健康、精神保健、精神衛生などと同義語とされています。主に分野によって用いる表現が異なります。「精神」という言葉を使うと、「精神病」「精神障害」「精神が病む」といった言葉が連想されやすく、偏った印象や偏見と関連づけられることもありえます。そのため、近年日本においては「メンタルヘルス」とカタカナ表記で用いることが多くなっていると思います。また、カタカナ表記の方がソフトな印象を与えやすいとも言えるでしょう。一方、「メンタルヘルス」の定義が曖昧になりやすいという難しさもあります。

今後もメンタルヘルスに関するブログを書いていきますので、1カ月後、半年後、1年後などに再度「メンタルヘルス」のブレインストーミングを行って浮かんだ言葉を比較してみて下さい。前後の変化に気付くと思います。

一つの用語から想像・連想する言葉は多種多様ですが、私たちの考えや物事の捉え方には、その人特有のクセのようなものがあります。それは、その人がこれまでの人生で培ってきた経験に基づいていて、半ば無意識で自動的なものでもあります。自分のクセを意識し大事にしながらも、もう一つ広い視点を持つことで、自分や他者への理解が広がる手助けになると思います。このブログが一つでも新しい見方や気づきを得られるヒントになれば、幸いです。

第2回目は、「メンタルヘルス」から連想しやすい「ストレス」をテーマにお話しする予定です

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。ブログの内容に関する質問・感想、取り扱ってほしいテーマなどは、お問い合わせフォームよりお願いしますにゃ!