第11回目【ストレス・コーピング③発散系の科学的な効果(1)】

やまもと
こんにちは。紫竹カウンセリングオフィスのカウンセラー山本春香です。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
このブログでは、主に「こころと体の健康」をテーマに、日々の生活の中で役立つトピックスをお伝えできればと思っています。ときどき、ちょっと難しい専門的な内容もありますが、ブログに登場する猫たちと一緒にお付き合いいただければと思います。
第10回目は、リラックス系のストレス・コーピングの科学的な効果についてお話ししました。第11回目では、発散系のストレス・コーピングの科学的な効果を見ていきたいと思います。

ストレス・コーピングを用いることで、こころや体がほっとしてリラックスしたり、気分転換ができて考えを切り替えることができたり、実際に問題を解決できることがあるね。
今回は、交感神経を優位にする発散系のストレス・コーピングの科学的な効果についてお話しするよ!自分がどのような発散系のストレス・コーピングを使っているか、思い出してみてね。
発散系のストレス・コーピングの効果
①体を動かす
第2回目で解説した闘争-敗走反応を思い出してみましょう。動物や人は、ストレッサーに直面すると、戦うか逃げるかという反応によって自分の身を守ってきました。
しかし、現代社会ではストレスを感じる相手に向かって戦いを挑むことは社会的に見ても難しいと考えられます。その代わりに、私たちは体を動かすことでストレスを発散しようとすることがあります。
例)スポーツ、走る、ダンス、歌う、楽器の演奏など
つまり、戦いを運動に置き換えることで、疑似的に闘争-敗走反応を体験しているのです。すると、ストレッサーに直面して緊張し固まっていた筋肉や気持ちが徐々にほぐれていきます。そして、運動後には爽快感や適度な疲労感、達成感などを感じていませんか。
人によっては、無意識のうちに体の一部を動かしてストレスを発散させていることもあります。
例)貧乏ゆすり、髪の毛をさわる、指を動かすなど
②食べる
ストレスを感じたときに、何かを食べたい!と思うことはありませんか。食べ物は生命を維持するために欠かせないもので、こころと体に満足感を与えてくれるものでもあります。
特に、炭水化物系のスイーツ(ケーキ、菓子パンなど)をたくさん食べると、一時的に交感神経が優位な状態になります。ストレスを感じた時にスイーツを買い込み、我を忘れて次から次へと食べたことがありませんか。ストレスをやっつけるかのように、忘れるかのように、食べることにエネルギーを集中させているのです。つまり、食べることもまた、闘争-敗走反応を疑似的に体験しているのですね。
スイーツなどの甘いものをたくさん食べることはストレス発散にはなりますが、残念ながら根本的なストレス解消法ではありません。また、手軽に満足感を得ることができるため、ついつい頼りがちになりやすいです。
そのため、甘いものをストレス・コーピングとして用いるには工夫が必要になってきます。以下のポイントを参考にして、上手に甘いものと付き合ってストレス発散に役立てていきましょう。
①量よりも質を重視してスイーツを選ぶ
いつもより高価なものを買うとき、人は慎重になって選ぶため、理性が働いて食欲への衝動を少し抑えることにつながります。また、質を重視することで食べ過ぎの防止にもなります。さらに、食べたことのないスイーツを食べるという新しい経験をすることで、脳にとっても新鮮味を感じられる良い刺激になりますよ。
②時間をかけて味わって食べる
食べる前に、色々な角度から写真を撮ることで、早食いの防止につながります。いつも食べているスイーツであれば、新しい面を発見するような気持を持って細部まで見てみましょう。また、ただ食べるという行為に満足するのではなく、食べているものに集中して味わうことも大切です。このとき、五感を研ぎ澄ますことでスーツをもっと深く知り、楽しむことができると思います。
・視覚:じっくりスイーツを細部まで観察する
・嗅覚:スーツの香りをかぐ
・触覚:スイーツに触れて、弾力を確かめてみる
・味覚:舌の上にしばらくスーツを乗せて、時間経過による味の変化を感じる
・聴覚:スイーツを切ったり、噛んだときの音に耳を傾ける
③家ではなく外で食べる
ストレス発散に何かを食べるとき、周りに人がいると少しコントロールしようという気持ちが湧いてきませんか。「一人で食べ過ぎって思われるかもしれない」「変に思われたくない」といった感情によって、食べたいという欲求にセーブがかかりやすくなります。外食する場合、気になっていたおしゃれなカフェに行くなど、新しいお店に行くことをお勧めしたいです。そうすることで楽しみが食べ物だけでなく、お店にも感じるようになり、欲求を分散することにつながります。
スイーツの話が中心になりましたが、ストレスを感じたときは、ビタミンやカルシウム(野菜、果物、魚など)を意識して補給することがお勧めです。私は、家にいるときはスーパーなどで売っている煮干しをよく噛んで食べています。ただ、猫と暮らしている方は狙われないように注意してくださいね!

やまもと
第11回目は、発散系のストレス・コーピングの科学的な効果についてお話ししました。いかがだったでしょうか。「食べる」の説明が長くなりましたので、次回も発散系のストレス・コーピングについて説明していきたいと思います。
第12回目も引き続き、発散系のストレス・コーピングについてお話しする予定です。

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。ブログの内容に関する質問・感想、取り扱ってほしいテーマなどは、お問い合わせフォームよりお願いしますにゃ!
おまけ:発散系のストレス・コーピングには・・・

思い切り走る!

大声で熱唱!

好きなものをたくさん食べる!
