第4回目【ストレスの歴史②ホメオスタシス補足】

やまもと
こんにちは。紫竹カウンセリングオフィスのカウンセラー山本春香です。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
このブログでは、主に「こころと体の健康」をテーマに、日々の生活の中で役立つトピックスをお伝えできればと思っています。ときどき、ちょっと難しい専門的な内容もありますが、ブログに登場する猫たちと一緒にお付き合いいただければと思います。
第3回目は「ストレス」テーマに、「ホメオスタシス」についてお話ししましたね。今回は第3回目の補足として、「ホメオスタシス」のメカニズムをミクロの観点から詳しく説明してきたいと思います。脳やホルモンの話題が中心になります。生理学の詳細な話をするのは今回のみになりますので、「難しいな」と思ったら太字のキーワードだけでも一読してみてくださいね。

ねこも人も、体の中を一定の状態に保つ働きがあるんだったね。これがホメオスタシス。例えば、体温が20℃になったり、50℃になったりすることはないよね。生命を維持するためには、一定の温度である必要があるんだ。ちなみに、ねこの平熱は38~39℃前後で人よりも高いんだよ!

やまもと
膝の上に乗っているねこは、とても温かくて湯たんぽのようです。しかも、冷めることのない温かさ!このように、体温を一定の温度に保つために、ホメオスタシスの3大システム(自律神経、内分泌、免疫)が相互に作用しています。
ホメオスタシスの3大システムをフローチャートで理解しよう!
それでは、ホメオスタシスの3大システムである自律神経、内分泌、免疫の3つがどのように関係しているか、フローチャートで見ていきましょう。なお、実際にはさらに多くのホルモンが関係していますが、今回は理解しやすいように重要な点にしぼっています。

フローチャートの解説
私たちがストレッサー(ストレスの原因)に直面すると、大脳皮質が感知する。
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その情報が脳内の司令塔である視床下部に伝達される。
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視床下部が内分泌器官の脳下垂体と自律神経に情報を伝達し、ストレス状態から体を守るための指令を送る。
※視床下部がホメオスタシスを維持するために内分泌と自律神経を総合的に調節する役割を担っている。
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自律神経では交感神経が優位になり、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されることで意欲が向上し、ストレッサーに対処しようと努力する。
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ストレッサーが長期化するとアドレナリンの分泌がおさまり、副腎皮質からストレスホルモンのコルチゾールが分泌される。コルチゾールは代謝活動や免疫を活性化させ、体をストレッサーから守ろうとする。
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ストレッサーに対処できない状態が続くと、ストレス状態から体を守り続けるために、これらのホルモンが過剰に分泌される。
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ホルモンを分泌し続けるためエネルギーを消耗し、なおかつ過覚醒モードが維持されることで疲労が蓄積する。
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免疫の働きが抑制され、免疫力が低下する。
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細菌やウイルスなどの異物の進入に対する防御力が弱くなり、病気(身体疾患、精神疾患)にかかりやすくなる。
副腎とホルモンの解説
副腎はホルモンを分泌する内分泌器官で、左右の腎臓の上に位置しています。肋骨の一番下の骨の辺りをイメージしてみてください。副腎は約3cm・重さ5gと非常に小さいですが、その作用は大きく、様々なホルモンの働きをコントロールしています。副腎は外側の副腎皮質と、内側の副腎髄質に分類されていて、分泌されるホルモンも異なります。ストレスに関連するホルモンには、主に以下の3つがあります。
アドレナリン
副腎髄質から分泌されるホルモンです。体の各器官に血管の収縮、瞳孔の散大、血圧の上昇、心拍数の増加などの働きを促進し、ストレッサーに対処すべく過覚醒モードへと促します。
ノルアドレナリン
副腎髄質から分泌されるホルモンです。適度に分泌されていると意欲ややる気を引き起こしますが、過度に分泌されるとイライラや攻撃性が高まります。また、分泌量が少なくなると意欲の低下を引き起こし、場合によってはうつ状態を呈することもあります。
コルチゾール
副腎皮質から分泌されるホルモンです。私たちの生活に大きくかかわっていて、早朝にもっとも分泌量が多くなることで活動のスイッチが入ります。夜になると分泌量が減って、休息の準備を促します。ストレッサーが長期化しているときは分泌量が常に高く、副腎皮質に負担がかかって疲労していきます。
ワンポイント解説💡
「最近ストレスが多いな」「しんどい状態が続いている」と感じたときは、コルチゾールが過剰に分泌されているかもしれません。コルチゾールの分泌を抑制するには、ビタミンCとDHAの摂取が効果的とされています。
疲れると、酸っぱいものや野菜・果物などを食べたくなりませんか?このような行動は、生理学的にごく自然な反応なのです。「イライラしたら小魚を食べよう」というのも理に適っていると言えますね。
コルチゾールの分泌量は、血液検査や唾液の採取によって検査することができます。コルチゾールの検査については、今後詳しく説明したいと思います。

やまもと
第4回目は、ホメオスタシスの3大システムについて詳しく解説しました。私たちがストレスに直面したとき、体はストレスに対処すべく自動的に調整してバランスをとろうと努力しています。きっと知らず知らずのうちに頑張りすぎていることもあるので、意識的に体をケアしたり、しっかりと休息を取ってメンテナンスをしていきたいですね。
第5回目は、引き続き「ストレス」をテーマに、「ストレッサーの種類」についてお話しする予定です。

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。ブログの内容に関する質問・感想、取り扱ってほしいテーマなどは、お問い合わせフォームよりお願いしますにゃ!
おまけ:実は、人とねこが触れ合うことでお互いにリラックスし、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を抑制する作用があることがわかっています!さらに、ねこのゴロゴロ音の周波数には、幸せホルモンであるセロトニンを分泌させる作用もあります。ねこの動画が人気なのも、頷けますね(=^・^=)

ゴロゴロ。

のびーーー。
